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※いつも口数の少ない人ほど、キレたらなにをするかわからない。決められないと笑われていた岸田が、追い込まれた末に決めたのは「みずからの手で自民党を焼き払って、更地に戻す」ことだった。まずはアンタからだ、異様な光景だった。口をへの字にした麻生太郎と、仏頂面の茂木敏充のあいだに挟まれて、岸田文雄はこらえきれずに笑みをこぼしている。宏池会(岸田派)に所属していた中堅代議士は、党の「政治刷新本部」で岸田が見せた表情に、なかば怯えてさえいた。「怖い。あの人がなにを考えているのか、本気でわからない。先のことを考えているのかどうかも、わからない……」「正気なのか」「あとは野となれ山となれ、か」いまだ自民党内では、「派閥の破壊」を決めた岸田への怨嗟が渦まく。※知ったことか。岸田派解散を知った日、麻生は「聞いたぞ。なんだこれは」と、岸田に電話をかけてすごんだ。が、腹を決めた岸田の耳には、間の抜けた「遠吠え」としか響かなかった。※どうせアンタに根回ししたところで、口をとがらせて文句を言うのがわかりきってる。言う意味がない。そもそもこれは、麻生を潰すために岸田がしかけた、乾坤一擲の政局なのである。俺がやめて、なんになる?1月21日、ホテルオークラ「山里」での会食。「急遽セッティングされた」と報じたメディアも多かったが、実際には、岸田と麻生の面会は以前から決まっていたという。いつもの個室で、言葉少なに淡々と杯を重ねた。「うちはやめないから」「そうですか。うちは解散してケジメをつけますから」※どうぞご自由に。「総理はブチ切れているんですよ。総理からすれば、ずっと麻生さんにマメに報告してきて『現職総理が自ら長老を立ててやっているんだ』という思いがあった。なのに麻生さんは、次の総裁選で茂木さんに交替させようとしているんだから。去年9月の内閣改造でも、岸田総理は幹事長を茂木さんから森山(裕)さんに替えようとしたが、麻生さんが猛反対してできなかった。それ以来、麻生さんへの不信がどんどん大きくなっていった」(岸田派関係者)支持率低下を騒ぐ周囲の政治家に対して、岸田が「衆参両院で多数を持っているのに、なんで退陣しないといけないんだ」「俺がやめて、なんになる?」と繰り返すようになったのも、麻生が自分を「見限った」と察知してのことだった。岸田が派閥解散を口にしたあと、SNSではこんな動画が出回った。自民党本部のエレベーター前で、麻生が岸田の腹心・木原誠二を呼び止め、なにやら耳打ちをする。〈きっと「岸田に時間作るように言っとけ」と伝えたんだ〉〈ボスの風格〉麻生は、ネット世論がそんなふうに自分を贔屓するのを知っている。岸田をしっかりグリップしている、という印象を周囲と世間に与えられる。そう踏んでの行動だったが、岸田のほうが一枚上手だった。前出と別の岸田派関係者が言う。「そもそも岸田さんは、木原さんや(自民党事務総長の)元宿(仁)さんと派閥解散について相談し、タイミングをはかっていた。裏金に関して潔白な森山さんが自派の解散を決めたのも、麻生派と茂木派だけが取り残される状況を作れるからだ。菅(義偉前総理)さんや二階(俊博元幹事長)さんと近い森山さんは、麻生さんとはあまり折り合いがよくないしね」※トロイカ体制の終焉機先を制した岸田は、忌み言葉と化した「派閥」にこだわる守旧派というレッテルを、麻生と茂木に貼ることに成功した。つまり、岸田が壊したのは自民党のシステムだけではなかった。自身を総理に押し上げたキングメーカー・麻生の支配と、政権を支えるトロイカ体制をも、その手で手仕舞いにしたのである。麻生さんも茂木さんも「うちはなにもしていない」と言うが、そういう問題じゃないんだよ。これは戦争なんだ。岸田には「俺は生まれたときから宏池会」という口癖がある。父・文武の代から籍をおき、故・加藤紘一らに忠誠をつくした自負から出る言葉だ。総理になってからも慣例に反して会長をつづけたのは、「権力を持ちつづけたいという以上に、宏池会が好きすぎるから」(前出の岸田派関係者)ともいわれる。いっぽうの麻生は「いずれは大宏池会」などと言うが、かつて河野洋平とともに宏池会を割って出たのは、ほかならぬ麻生自身である。岸田に言わせれば、なにをいまさらといったところだ。「今回岸田さんは、宏池会の創始者・池田勇人の義理の孫にあたる寺田稔(元総務大臣)さんにも、前名誉会長の古賀誠さんにも伝えずに宏池会の解散を決めた。さすがに筋が通らない、という声もありますが」(岸田の地元後援会関係者)※知ったことか、宏池会は俺のものだ。だから、俺が決めるんだ。失うものをなくし、孤独をつのらせて捨て鉢になった人を指して、誰が言ったか「無敵の人」と呼ぶ。いま進行しているのは、国の最高権力者が「無敵」になってしまうという異常事態だ。しかも、ときにそんな「無敵の人」による一撃が、盤面ごとひっくり返して局面を一変させることもある。事実、岸田以外の自民党重鎮は麻生のみならず全員、目算を狂わされてしまった。※途方に暮れる「次期総理」もっとも動揺しているのは、麻生に次期総理へと押し上げてもらうはずだった茂木だ。国民からの人気がゼロに近く、派閥内の基盤さえ心もとない茂木は、麻生の後ろ盾だけが頼みだった。「茂木派の議員には、解散した派閥の議員に『うちに入ってくれないか』と声をかけている人もいるが、さすがにこの状況で入れるわけがない。いま派閥拡大をはかるのは、センスがない」(岸田派中堅議員)一連の騒動の発端となった安倍派は、放っておいても瓦解していたことは間違いないが、加えて従来の意味での派閥そのものが禁じられたことで、萩生田光一や世耕弘成、西村康稔ら幹部もしばらくのあいだ再起不能になった。安倍派にいた若手衆院議員が言う。「安倍派の再結集はありえないと思う。『五人衆』と塩谷(立)事務総長にはメンバー皆、激怒していますから。とくに塩谷さんと世耕さんに対しては『あれだけ下には何も言うなと箝口令を敷いておいて、自分たちだけ逃げようとしやがって』『あげく、派閥解散の決断が遅れて岸田さんにしてやられた。ふざけるな』という感じ」悲哀さえ漂うのが、まもなく85歳になる二階である。二階派にいた衆院のベテランが語る。「二階さん自身はそれほど落ち込んでいないようだったけど、派閥がなくなればタダの人になるわけだから、まずいよね。二階派はほかに比べてパーティー券のノルマが多くて、派閥で集めたカネが二階さんの威厳の源泉だった。それを封じられればどうしようもない。しかも、最側近の(秘書の)梅沢修一さんも立件されてしまった。もうじき三男の伸康さんに地盤を継がせて、梅沢さんに面倒をみてもらうつもりだったのに、これじゃあ議席を守ることもおぼつかなくなってしまう」自民党の基盤である派閥を破壊した岸田は、政界の誰もが予想しなかった「秘策」をあたためている。その詳細を続報【「菅義偉と組む」「金正恩と会う」派閥と自民党をぶっ壊した岸田文雄が「麻生太郎の退場」のあとで考えていること】でさらにお伝えする。 (文中一部敬称略)
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山口県医師会は先週、「スギ花粉飛散開始宣言」を発表しました。今年は暖冬傾向の影響で年明けから少量のスギ花粉が度々、観測されており、萩市の観測地点では飛散開始基準以上のスギ花粉も観測されたことで、観測史上最も早い、今月18日付けでの「飛散開始」となりました。早くも花粉に要注意の時期となった山口県ですが、今、その花粉の発生源の様子はどうなっているのか、毎年スギの雄花の様子を観察している、周南市杉ヶ峠に足を運びました。去年は枝という枝に、たわわにスギの雄花が付いていましたが、今年は、見るからに去年とはまるで違って、ずいぶんと少ない印象です。スギの雄花は1年ごとに、多い表年と少ない裏年を繰り返す特徴があり、今年は裏年です。去年は過去最多の大量飛散となる極端な表年でした。今年は、その反動もあり、スギの雄花の生成があまり進んでいない模様です。ただ、スギ花粉の飛散量は、表年、裏年を繰り返しつつも、全般には増加傾向が続いています。実際、今年に関しても、木や枝により、ばらつきはあるものの、やや多く雄花が付いている枝も所々に見られました。今年のシーズン全体のスギ花粉の飛散量の予測は、県医師会では平年の4割ほど、ウェザーニューズでは平年より1割増し程度、と予測機関により大きな幅もみられますが、年々、花粉の飛散量が多くなっている傾向を踏まえると、去年ほどの大量飛散はなく、今年は裏年ではありますが、「例年通りの注意は必要」と心得て、日々の対策を心がけましょう。今年は、この先も暖冬傾向が続く見通しで、多くの方が症状が出やすくなる、本格的な飛散が、例年より早まる可能性があり、飛散のピークは2月中に迎えることになるかもしれません。また、その後はヒノキ花粉のシーズンもあるため、スギ、ヒノキと合わせると花粉シーズンは2か月以上の長丁場にもなります。長く辛い花粉シーズンを出来るだけ楽に乗り切るためには、飛び始めの今のうちからの対策が肝心となります。薬の服用を始めるなど、備えはシッカリ進めましょう。 -
より有利な条件で不動産売却を前提としたご提案売却後も住み慣れた家に住み続けられるリースバックの最大のメリットは、売却後も住み慣れた家に住み続けられることです。通常の不動産売却では、売却後に所有権が第三者に渡った時点でその家から退去する必要があります。しかし、リースバックでは、売却した家を借りて住むことができます。そのため、引っ越しの手間や費用、転勤や転校の心配がなくなり、ライフスタイルを大きく変えずに済みます。短期間でまとまった資金を調達できるリースバックでは、自宅を売却することで短期間でまとまった資金を調達することができます。そのため、老後資金や事業資金、学費、医療費など、まとまった資金が必要なときに活用できます。固定資産税や修繕費などのランニングコストを軽減できるリースバックでは、自宅を売却した後も賃借人として家を借りて住むため、固定資産税や修繕費などのランニングコストを負担する必要がなくなります。そのため、家計の負担を軽減することができます。また、リースバックには、以下のようなメリットもあります。ローンの返済の不安を解消できる売却したことが周囲に知られずに済む将来的に買い戻すことができるリースバックは、住み慣れた家に住み続けながら、まとまった資金やランニングコストの軽減などのメリットを得られる方法です。しかし、所有権が第三者に移行することになるため、メリットだけでなくデメリットも理解した上で検討することが大切です。
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フランスの首都パリのルーブル美術館で28日午前、環境活動家がレオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」にスープを投げつける騒動があった。仏メディアが報じた。「健康で持続可能な食料への権利」を訴えることが目的だったという。絵画はガラス板で保護されており、損傷はしていないとみられる。仏メディアなどで拡散している動画では、白いTシャツを着た女性2人が複数回にわたって、モナリザにオレンジ色の液体をぶちまけた後、絵画の前で「芸術と、健康で持続可能な食料への権利のどちらが大切か。我々の農業システムは病んでいる」と叫ぶ様子が映っている。AFP通信によると、2人は気候危機の問題をめぐって社会に変化をもたらすための「抵抗運動」を目的とした団体のメンバーで、モナリザにスープをかける行為は「持続可能な食料のための社会保障を求めるすべての人に有益な運動の始まり」と主張しているという。フランスでは今月中旬から、欧州連合(EU)の環境規制や燃料税の引き上げに反発した農家の抗議デモが地方都市から拡大。29日には一部の農家がパリをトラクターで包囲する計画が出ている。環境活動家らが抗議行動として芸術作品を標的にする事例はここ数年、世界各地で相次いできた。2022年10月にはロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されているゴッホの「ひまわり」やオランダ・ハーグの美術館に飾られているフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」にスープや赤い液体が投げつけられる騒動が起きている。(ローマ=宋光祐)環境活動家はなぜ名画を狙うのか 識者が語る「重要人物」と「資金」ロンドンの美術館で今月14日、環境活動家がゴッホの絵画「ひまわり」にトマトスープをぶちまけ、世界中で話題になりました。その数日前にはオーストラリアの美術館で、環境活動家がピカソの絵のガラスカバーに手を接着させる騒ぎもありました。なぜ、こうした過激な行為が繰り返されるのか。環境問題をめぐる抗議活動に詳しい明星大の浜野喬士准教授に聞きました。「ひまわり」にトマトスープをかけた環境活動家の女性2人はどのような人たちなのでしょうか。ジャスト・ストップ・オイル(JSO)という団体に所属している20歳と21歳(いずれも事件当時)の女性です。この団体は、今年2月にできたばかりの英国の環境保護団体です。団体の活動歴は浅いですが、6月には同じくゴッホの「花咲く桃の木」の額縁に接着剤のついた手をつけたり、幹線道路やガソリンスタンドを封鎖したりする抗議活動を行い、これまでに数百人の逮捕者を出しながら存在感を強めています。どのような人たちで構成されている団体なのでしょうか。逮捕者をみると、20代の若い人たちが多いです。特に会費や細かい規則のない緩い組織で、参加したい人はオンライン会議に参加すると、抗議活動の内容を指示されるようです。少なくとも1千人以上はいるでしょう。団体の実態は 逮捕者に五輪金メダリストも今回の事件の数日前には、オーストラリアのメルボルンの美術館で、展示中のピカソの絵画「朝鮮の虐殺」のガラスケースに手を接着させた環境保護活動家がいました。彼らは別の団体を名乗っていますが、JSOと関係があるのでしょうか。過去にはこのような事件が起きていました。ウォーホルの代表作が青インクまみれ。環境活動家の抗議行動がオーストラリアでも発生今年6月以降、ヨーロッパ各国の有名美術館・博物館で、アート作品を標的とした環境活動家の抗議行動が相次いでいる。オーストラリア国立美術館でも11月8日、アンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」シリーズが被害にあった。11月8日、オーストラリアのキャンベラにあるオーストラリア国立美術館でアンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」シリーズが、2人の環境活動家により青いインクで殴り書きされる被害にあった。実行したのは、オーストラリア政府に化石燃料産業への補助金を直ちに停止することを要求する市民グループ・Stop Fossil Fuels Subsidies(SFFS)。同団体のプレスリリースによると、今回の行動の目的もオーストラリア政府による天然ガスや石炭などの産業への財政支援を終わらせることだという。なお、同国は世界最大の石炭輸出国であり、2021年の電力の71パーセントが化石燃料によって賄われている。参加した活動家のひとりは次のように述べ、オーストラリア政府に化石燃料産業への巨額の補助金拠出を止めるよう主張している。「ゴッホにトマトスープ」広げた波紋 美術館側も「気候変動は危機」トマトスープにまみれたゴッホの「ひまわり」の動画が今年10月半ば、衝撃とともにSNS上で拡散した。英国の環境保護団体「ジャスト・ストップ・オイル」(JSO)の20代の女性メンバー2人が、ロンドンのナショナル・ギャラリーに飾られていた同作にスープをぶちまけ、こう訴えた。「芸術と命、より価値があるのはどちらか」「地球や人々の保護と一枚の絵を守ること、いったいどちらを気にかけているのか」ガラスに覆われていた作品に大きな損傷はなかったものの、同様の行為は世界各地で発生。モネ「積みわら」(ドイツ・バルベリーニ美術館)や、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」(オランダ・マウリッツハイス美術館)、ゴヤ「裸のマハ」「着衣のマハ」(スペイン・プラド美術館)、アンディ・ウォーホル「キャンベル・スープ缶」シリーズ(オーストラリア国立美術館)などが相次いで標的となった。ゲリラ行為の舞台となった美術館社会運動が絵画や彫刻を標的にするのはなぜか。東京芸術大学の毛利嘉孝教授(社会学)は「様々な意味や文脈を背負った芸術作品を狙うことで、破壊行為自体も象徴的なパフォーマンスとなりうるため」と分析する。人種差別の撤廃を掲げて米国から世界に広がった「ブラック・ライブズ・マター」では、奴隷貿易に関わっていたとされる人物の銅像が引きずり倒される例もあった。また、美術館という場が近年、抗議活動などのパフォーマンスの舞台となってきたことも関係しているのではないか、と指摘する。※環境活動家がベラスケスの《鏡のヴィーナス》をハンマーで攻撃。
「作品が受けたダメージは最小限」2023/11/6午前11時(現地時間)、イギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで、ディエゴ・ベラスケスの代表作《鏡のヴィーナス》(1647~51)を環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバー2人が襲撃。緊急救助用のハンマーで作品の保護ガラスが割られるといった事件が起こった。襲撃の様子は同団体の公式X(旧Twitter)アカウントで公開されている。同団体によるとこの襲撃は、イギリス政府が新たな石油と天然ガス開発のライセンスを事業者に認可したことに対する抗議だという。この作品は以前も襲撃を受けており、1914年にはカナダ人の参政権運動家メアリー・リチャードソンによって刃物で傷つけられたことでも有名である。 -
※二女への暴行容疑で男を逮捕 愛媛・今治市ピアノ教師女性殺害26日、愛媛県今治市の民家でピアノ教師の女性が首を切り付けられ殺害された事件で、今治警察署は西条市樋之口の榊原正道容疑者(34)を暴行容疑で逮捕しました。榊原容疑者は26日午後5時20分頃、今治市松本町2丁目の路上で被害者の二女(35)に対し、体を抱え込んだうえ腕を引っ張るなどの暴行を加えたとみられています。今治警察署は、これまでに事件以降連絡が取れなくなっていた被害者の二女が安全であることを確認しています。26日、愛媛県今治市の民家でピアノ教師の女性が首を切り付けられ殺害された事件で、警察は西条市樋之口の榊原正道容疑者(34歳)を暴行容疑で逮捕。27日午後11時30分過ぎ、身柄を今治警察署に移送した。榊原容疑者は26日午後5時20分頃、今治市松本町2丁目の路上で被害者の二女(35歳)に対し、体を抱え込んだうえ腕を引っ張るなどの暴行を加えたもの。今治警察署はこれまでに、事件以降連絡が取れなくなっていた被害者の二女が安全であることを確認している。※ピアノ教師が死亡 事件に関与したとみられる男を暴行容疑で逮捕行方が分からなくなっていた次女の安全確認26日夕方、愛媛県今治市内の住宅で女性が首を切られて殺害された事件をめぐり、警察は、事件に関与したとみて行方を捜していた男を、暴行容疑で逮捕しました。警察によりますと、暴行の疑いで逮捕されたのは、自称会社員の榊原正道(さかきばら・まさみち)容疑者(34)です。26日午後6時過ぎ、今治市内の住宅で、ピアノ教師の冨田小雪さんが、首を切られ殺害されているのが見つかり、警察は、近くの防犯カメラに映っていた榊原容疑者が、事件に関与している可能性があるとみて、捜査していました。そして、27日、警察は、冨田さんの次女に対する暴行の疑いで、榊原容疑者を愛媛県西条市内で逮捕し、身柄を今治警察署に移しました。また、事件後に行方が分からなくなっていた冨田さんの次女も、午後8時ごろ、愛媛県西条市内で、無事に保護されたということです。聞き取りに対して、榊原容疑者と直前まで一緒にいたといった内容の話をしているということで、警察は詳しい状況など、経緯など調べる方針です。