山口県医師会は先週、「スギ花粉飛散開始宣言」を発表しました。
今年は暖冬傾向の影響で年明けから少量のスギ花粉が度々、観測されており、
萩市の観測地点では飛散開始基準以上のスギ花粉も観測されたことで、
観測史上最も早い、今月18日付けでの「飛散開始」となりました。
早くも花粉に要注意の時期となった山口県ですが、今、その花粉の発生源の
様子はどうなっているのか、毎年スギの雄花の様子を観察している、
周南市杉ヶ峠に足を運びました。
去年は枝という枝に、たわわにスギの雄花が付いていましたが、今年は、
見るからに去年とはまるで違って、ずいぶんと少ない印象です。
スギの雄花は1年ごとに、多い表年と少ない裏年を繰り返す特徴があり、
今年は裏年です。
去年は過去最多の大量飛散となる極端な表年でした。
今年は、その反動もあり、スギの雄花の生成があまり進んでいない模様です。
ただ、スギ花粉の飛散量は、表年、裏年を繰り返しつつも、
全般には増加傾向が続いています。
実際、今年に関しても、木や枝により、ばらつきはあるものの、やや多く
雄花が付いている枝も所々に見られました。
今年のシーズン全体のスギ花粉の飛散量の予測は、県医師会では平年の4割ほど、
ウェザーニューズでは平年より1割増し程度、と予測機関により大きな幅も
みられますが、年々、花粉の飛散量が多くなっている傾向を踏まえると、
去年ほどの大量飛散はなく、今年は裏年ではありますが、「例年通りの注意は必要」
と心得て、日々の対策を心がけましょう。
今年は、この先も暖冬傾向が続く見通しで、多くの方が症状が出やすくなる、
本格的な飛散が、例年より早まる可能性があり、飛散のピークは2月中に
迎えることになるかもしれません。
また、その後はヒノキ花粉のシーズンもあるため、スギ、ヒノキと合わせると
花粉シーズンは2か月以上の長丁場にもなります。
長く辛い花粉シーズンを出来るだけ楽に乗り切るためには、飛び始めの
今のうちからの対策が肝心となります。
薬の服用を始めるなど、備えはシッカリ進めましょう。
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